VMware vSphereという名称が直感的でないため、それがいったい何を表す概念なのか曖昧なのでまとめておく。
□vSphereって何だ?□
sphere
玉, 球, 珠, 弾, 球体, 球, 畑, 畠, 分野, 範囲, 区域, 圏, 圏域, 天地
(http://ejje.weblio.jp/content/Sphere より)
なんとなくわかる。vがついてるので、仮想的なそれを言おうとしているのだろう。
□VMware vSphereをとりまくソフトウェア□
下記のソフトウェアは、VMwareのWEBページから無償でダウンロードできる。
http://downloads.vmware.com/jp/d/
・VMware-ESXi は、ハイパーバイザである。
VMware vSphere Hypervisorの旧名称である。名前が違いすぎているので根本的な勘違いを生む。
これらはハイパーバイザと呼ばれるプログラムで、これはゲストである仮想マシンを実現し制御する。
要するに、仮想環境実現ソフトウェアのことである。
VMware-serverなどもハイパーバイザである。
・VMware vSphere Hypervisor は、ハイパーバイザである。
VMware-ESXiの新しい名称である。
vSphere 製品ラインの無償エディションを表し、vSphere のハイパーバイザー機能のみを利用できる。
・VMware vSphere Client は、vSphere Hypervisor(ESXi)を遠隔操作するGUIソフトウェアのこと
IPネットワークを通じてVMware vSphere Hypervisorにアクセスし制御するクライアントソフト。
グラフィカルユーザーインターフェイスを持っているが、 簡単なことしかできない。
Windowsマシンにインストールして用いる。
・VMware vSphere CLI は、vSphere Hypervisor(ESXi)を遠隔制御する管理コマンドラインインターフェイスのこと
IPネットワークを通じてVMware vSphere Hypervisorを制御するコマンドを提供する。
キャラクタユーザーインターフェイスで用いる。複雑なことまで行える。
Windowsにも、Linuxにも導入できるように複数セット用意されている。
Windowsにインストールしてみると、パールで作られた複数の制御用スクリプトなどが導入され、
これにアクセスするためのDOSコマンドプロンプトのショートカットが作成された。
・VMware vSphere Management Assistant (vMA)は、vSphere CLIを内包した制御用仮想マシンのこと
ホストであるVMware vSphere Hypervisorをコントロールすることを目的とした専用仮想マシンである。
制御用のスクリプトを配置したり、ホストの監視や制御を行うサードパーティ製のツールを選択したりできる。
制御用のスクリプトは、vSphere CLIを用いるのだろうと思う。
□まとめ□
無償であるHypervisorを中心に、無償のClient、CLI、そしてManagement Assistantという制御系ソフトウェアでVMware vSphereという世界が成り立っている。
ところで、VMware vSphereには、無償ではない上位のエディションがあるらしい。
vSphere の上位ライセンスにシームレスアップグレードすると、統合管理、仮想マシンのライブ マイグレーション、自動ロード バランシング、ビジネス継続性、電力管理、仮想マシンのバックアップとリストア機能を利用できるらしい。
(参考)
VMware vSphere Hypervisor の FAQ
http://www.vmware.com/jp/products/datacenter-virtualization/vsphere-hypervisor/faq
学習したことや試行錯誤を後で再利用できるように自分のためにまとめたものです。 特にオープンなIT技術は世界の一人ひとりの活動によって支えられていると思います。 メモの内容が微力ながらそれに貢献できるのではないかと思い公開しています。 記述内容に誤りもあるかもしれません。試す方はご自身で十分検証し自己責任でお願いします。リンクは自由です。
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