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2021年3月13日土曜日

【IBus Kana Kanji】【IBus Mozc】VNCリモート接続したMATEデスクトップ環境で日本語入力できるように設定する【Linux CentOS 7】



<利用環境について>

 CentOS7 に、MATEデスクトップ環境を導入した直後の状態です。Dockerコンテナに構築しリモート接続しています。
簡単に説明すると次の手順によって構築しました。

 CentOS7基本イメージからDockerコンテナを動作させ、ロケールを全て有効にし、yum updateをかけました。 (updated on 12 Mar, 2021) 
その上で、X WindowシステムやMATEをyumで追加インストールし、日本語環境になるように設定を行いました。
日本語入力のために、ibus-mozcをyumで導入しました。(オプション)

詳細は、次のページを参照してください。

 そうして、VNC SERVERを利用してネットワーク越しにリモート接続しました。
その結果が、一枚目の写真です。


<設定の目的>

 デフォルトでは、日本語入力システムの「Kana Kanji」「MOZC」は「半角/全角」キーを直接入力モードと日本語入力モードとの切り替えで使っています。
しかしVNC SERVERでMATEなどのデスクトップ環境にリモート接続した場合、「半角/全角」キーがうまく使うことができないようです。
そのために、うまく日本語入力ができないという問題が生じるようです。

 そこで以下では、「Kana Kanji」と、「MOZC」 について、VNC SERVERでリモート接続した場合にも日本語入力ができるように設定していきます。



■日本語入力メソッドの追加

 下の写真のように、右上の時刻表示の隣に「EN」という表示が見えている。
「EN」という表示を右クリックし、メニューから「設定」を選択した。


 すると、下図のように「IBusの設定」というウインドウが開くので、その「入力メソッド」タブを開いた。入力メソッド一覧が空の場合、入力メソッドを追加した。

 「追加」ボタンを押すと表示される「入力メソッドの選択」ウインドウの一覧から”日本語”をクリックした。

 すると下図のように、インストールされている日本語入力メソッドが一覧できる。
入力メソッドとして利用したいものを選択して「追加」ボタンを押した。

(以下では、《かな漢字》、《Mozc》それぞれについて設定方法を記載した。)




■「Kana Kanji」日本語入力システムの場合

1、「Kana Kanji」日本語入力システムの設定画面を開く。

 下の写真のように、右上にある時刻表示隣の「EN」という表示を右クリックしメニューを出し、「設定」を選択した。

 すると、「IBusの設定」というウインドウが開くので、その「入力メソッド」タブを開いた。

つづいて入力メソッド一覧から、「あ」(日本語 - かな漢字)を選択後、欄の右下にある「設定」ボタンをクリックした。


 これにより、次の写真のように「IBus かな漢字の設定」というウインドウが開いた。


2、直接モードへの切り替えのためのショートカットキーの再登録を行う。

 下の写真のように、この「IBus かな漢字の設定」というウインドウの、「ショートカット」タブを開いた。

 まず、左側の欄から「ひらがな」を選択した。(★)

 右側の欄には、”指定モード”とその”ショートカット”の組が表示されている。
写真のように、「直接入力モードに変更  Zenkaku Hankaku」の組を探し、1回だけクリックし選択した。


この状態で、もう一度クリックすると、次の表示(新しいアクセラレータ)に変わった。


さらにこの状態で、左側「CTRL」キーを押しながら、「スペース」キーを押した。
すると、下の写真のように「Ctrl + Space」の表示になった。


以上により、次の設定が完了したことになる。

設定が完了した内容
「ひらがな」入力モード状態で「Ctrl + Space」キーの組を押下すると、「直接入力モードに変更」される。


同様にして、「カタカナ」、「半角カタカナ」、「英数」、「全角英数」についてもモード切り替えのためのショートカットキーを再設定していった。
上の手順の(★)のところから同様に設定を行う。


3、直接入力状態から「ひらがな入力モード」に変更するショートカットキーを再登録する。

手順2と同様に「Zenkaku Hankaku」になっている組を見つけて、ショートカットキーを「Ctrl + Space」に変更した。


開いている設定ウインドウを閉じた。


4、入力メソッドを「Kana Kanji」日本語入力システムに切り替える。

 下の写真のように右上の時刻表示の隣の「EN」をクリックした。
入力メソッド一覧が表示されるので、「日本語 - Kana Kanji」をクリックして選択した。



すると、下の写真のように、「あ」という表示になった。



以上で、「Kana Kanji」日本語入力システムを利用するための設定は完了した。


5、動作テスト(「Kana Kanji」日本語入力システム)

以上の手順で、VNC SERVER によるリモート接続のMATEデスクトップ環境で、「Kana Kanji」日本語入力システムを利用できるようになった。

下の写真のように、適当なアプリケーションを開いて、入力テストを行った。
それぞれ、直接入力モードと、日本語入力モードの切り替えを「Ctrl + Space」キーの組み合わせ(上記で設定済み)で行い、入力をテストした。


以上のように、ターミナル、テキストエディタ、Firefox、メモなどのアプリケーションで、正常に日本語入力、直接入力(英数字入力)ができるようになった。



■「Mozc」日本語入力システムの場合

「Mozc」でも、設定の目的はモードの切り替えキーについて、
「全角/半角」キーを「Ctrl + Space」キーの組に変更することである。

次の手順で行った。


下記、画面において、
「キー設定の選択」で、ベースにしたいキーマップを選んだ。(MS-IMEを選択した。)

そして、「編集」ボタンを押した。


次の写真のように、Mozcキー設定ウインドウが開いた。

「Hankaku / Zenkaku」を探して、一回クリックした。


もう一度クリックすると、ボタンが現れた。

そのボタンをクリックすると、
「Mozc キーバインディング 設定」というウインドウが開いた。

この状態で、新しいキーの組を入力した。
「Ctrl」を押しながら「スペース」キーを押した。



すると、次の表記となった。
「OK」で閉じた。


同様にして、残る全ての「Hankaku / Zenkaku」を探して、
次の通り、「Ctrl Space」の組に変更した。





設定が完了したら「OK」で設定ウインドウを閉じる。

以上でMOZCについてのキーの変更が完了した。



入力メソッドを「Mozc」に切り替えた。


動作テストを行った。


以上

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