更新 2023年3月4日
Linux CentOS 7の mount.cifs コマンドでマウントしようとするがなかなかうまくいかなかったのでメモしておく。
○GUIで失敗
最初、デスクトップ環境MATEに標準のGUIから「Windows共有」を選んで接続しようとしたが、
ユーザーとパスワードを聞かれてうまくいかなかった。
NASには認証設定がされていないのでそれらを入力する必要はないと考えた。
○mount.cifsの試行錯誤
そこで、mount.cifsコマンドを用いるが、こちらもなかなかうまくできなかった。
ネットを調べてみると、vers、sec、username、password オプションを指定すれば良いのではないかと思い当たったが、
その通りにやってみてもうまくいかない。
結局、一番最後に記しているオプションの組み合わせでうまくマウントできた。
うまくマウントできたNASは、IIS7が搭載されているらしいことがわかった。
たしか、ファイルサーバーに特化したWindows Serverが載っていたように思う。
遠隔地にあるものなので型番もわからない。
多分、接続先のNASの種類によって設定の組み合わせが違うのではないかと思う。
使用しているパッケージなどのバージョンは次の通りである。
cifs-utils バージョン 6.2
カーネル バージョン 3.10.0-693.17.1.el7.x86_64
<失敗例>
×
# mount.cifs -o vers=1.0,sec=ntlmssp,username=guest,password="" "//192.168.1.5/public" /mnt/nas
mount error(5): Input/output error×
Refer to the mount.cifs(8) manual page (e.g. man mount.cifs)
# mount.cifs -o vers=3.0,sec=ntlmssp,username=guest,password="" "//192.168.1.5/public" /mnt/nas
mount error(95): Operation not supported×
Refer to the mount.cifs(8) manual page (e.g. man mount.cifs)
# mount.cifs -o vers=4.0,sec=ntlmssp,username=guest,password="" "//192.168.1.5/public" /mnt/nas
mount error(22): Invalid argument
Refer to the mount.cifs(8) manual page (e.g. man mount.cifs)
◎次のコマンドでうまくマウントすることができた。
# mount.cifs -o vers=2.0,sec=ntlmssp,username=guest,password="" "//192.168.1.5/public" /mnt/nas
ポイントは、以下のオプションである。
vers=2.0,sec=ntlmssp,username=guest,password=""もしこれでうまくいかない場合、
versで指定される番号を、上記の失敗例のように色々替えてみると良いかもしれない。
ネットの情報には、vers=3.0や、ver=1.0 という設定をしているものもあった。
また、sec=ntlm という指定もあった。
<さらに別のNAS>
一方で、別のNASでは、以上の成功例のオプションでは、つぎのようなエラーが発生した。
mount error(112): Host is downRefer to the mount.cifs(8) manual page (e.g. man mount.cifs)
その場合、ver=2.0のところを、ver=1.0に変えるとうまく接続することができた。
以上
<参考>
・CIFS mount in FSTAB does not work after update
< https://askubuntu.com/questions/994872/cifs-mount-in-fstab-does-not-work-after-update > 2019年2月18日