USB 3.0ポートに機器を接続したからといって、
その機器が「Super Speed」モードで認識されていなければ、高速通信できない。
たとえば、USB 3.0に対応しているフラッシュメモリもその本来の能力を発揮できないことになる。
また、LANインターフェイスも同様である。
以下では、高速な「Super Speed」モードと、低速な「High Speedモード」について参照し、
現在の接続機器の接続モードの調べ方について取り上げている。
◇USB 3.0規格とSper Speedモード
USB 3.0では、新たにSSモードと呼ばれる「Super Speed」モードが追加された。
このSSモードでは、理論値で最大「5Gbit/sec (625MB/sec)」までの高速通信をサポートしている。
( ところで、このモードはUSB 3.1においては、「USB 3.1 Gen 1」と呼ばれている。)
◇USB3.0ポートの下位互換性による低速モードサポート
ところが、USB 3.0ポートに接続している場合でも、旧来のHigh Speedモードで認識されている場合がある。
これは、USB 3.0ポートが下位互換を実現しているため、High Speedモードなどを同じ物理接続で利用可能なことと関係している。
■USB 3.0ポートに接続した機器が低速モードで認識されている場合
USB 3.0ポートに接続したUSB型フラッシュメモリなどのUSB 3.0対応デバイスは、
SS (Super Speed)モードで認識されていなければ、高速なデータ通信を行うことはできない。
その場合、書き込みが遅くなる。最大で40MB/sec程度でしか読み書きできない状態になる。
USB 3.0ポートに、USB 3.0対応デバイス(USBフラッシュメモリなど)を接続しているにも関わらず、
データ通信速度が低速だと感じられたときは、実際にSS (Super Speed)モードでデバイスが認識されているかどうか確認した方が良い。(確認方法については下記)
SS (SuperSpeed)モードで認識されていなければ、その対応デバイスを抜き差しすることで再認識させる必要がある。
■USBポートに接続された機器がどの通信モードで接続されているか確認する方法
Windowsでは、下に挙げるソフトウェアを使って接続状況を確認することができた。
USB Device Tree Viewer V3.0.4
USBポートに接続したデバイスの状態を一覧することができる。
Super Speed で接続されている場合は、そのデバイス名の左側に表示されるUSBアイコンに、
「S」マークが記載される。
低速なHigh Speedモードなら、「H」マークが記載される。
新品価格
¥5,593から (2018/3/27 09:47時点) |
<参考>
・Verifying USB connection speed (USB 3 or USB 2?)
< http://superuser.com/questions/478184/verifying-usb-connection-speed-usb-3-or-usb-2 > 2016年8月20日
・USB Device Tree Viewer
< http://www.uwe-sieber.de/usbtreeview_e.html > 2016年8月20日
・USB 3.0
< https://en.wikipedia.org/wiki/USB_3.0 > 2016年8月20日