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2021年5月16日日曜日

【Thunderbird 78.9.0】IMAPサーバーからのメールをキャッシュしないように設定する手順(また、キャッシュ削除手順について)


Linuxデスクトップ環境でThunderbird 78.9.0を、IMAPサーバー(Dovcot)のクライアントとしてセットアップした。
これでIMAPサーバーに保存されているメールがThunderbirdで操作できるようになった。

ところが、ThunderbirdはデフォルトでIMAPサーバーからメールをキャッシュするようになっている。
IMAPクライアント(=Thunderbird)側のディスクを圧迫することが懸念される
メールデータはオンラインサーバー側にあるのだから、クライアント側ではそれらのデータを保存したくない。
そこでThunderbird側のIMAPアカウントについてデータキャッシュを無効にした。

以下ではキャッシュを無効にする設定方法について説明している。
(ただし、IMAPメールサーバーとThunderbirdクライアント側は高速な回線で接続されている必要がある。私の場合では80Mbps程度で、快適だった。)

キャッシュを無効にすると、Thunderbirdでメール検索を行うとIMAPサーバー側で検索作業が成されるはずである。
検索時に、IMAPサーバー側のCPU使用率が跳ね上がるのを確認できた。
そのため、IMAPサーバー側のサーバーソフトウェアとホストのパフォーマンスについても要件があるだろうと思う。

私の場合、IMAPサーバーは dovecotで、しかもメールボックスへの保存のために dovecot-ldaを用いている。
メールサーバーPostfixを使っている場合、virtualプロセスでメールボックスで保存されるところを、dovecot-ldaを用いている。
dovecot-ldaでメールがメールボックスに保存されると、dovecotサーバー側でキャッシュファイルが更新されるらしい。
このことがIMAPサーバーであるdovecotの検索時のパフォーマンスを高めているのかもしれないが未検証である。



ところで、以下で説明する「Thunderbirdではキャッシュしないようにする設定」は、IMAPアカウントを新規登録する際に行った方が良い。
使いはじめると自動的にキャッシュが貯まってしまうからだ。
そして、キャッシュ無効設定の以前にキャッシュされていたメールデータは、自動では消去されないようであるからだ。

推奨方法ではないが、最後にこれらのキャッシュを削除する手順も記載した。



◆設定方法◆

Thunderbird側で、IMAPサーバーのメールをキャッシュしないように設定した。

右上ハンバーガーボタン「≡」から、「アカウント設定」を選択し設定画面を開いた。



設定するアカウントについて、「同期とディスク領域」をクリックし、メッセージの同期設定を開いた。
そして、「このコンピューターのこのアカウントのすべてのフォルダーを保存する(0)」のチックを外した。


すると、「同期設定の変更確認」ウインドウが開くので、「保存」をクリックした。
設定画面を閉じた。


以上でキャッシュを貯め込まない設定が完了した。



◆ 既存キャッシュを削除する手順(必要な場合だけ) ◆

上記でキャッシュを無効にした後、既存のキャッシュデータを削除することもできる。

(注意)
この設定は、IMAPサーバーのクライアントとしてThunderbirdを使用している場合に有効である。
POP3などのクライアントとしてThunderbirdを使用している場合は、この設定を行ってはいけない。(データ喪失してしまう!)

また、IMAPサーバーのクライアントとしてThunderbirdを使用している場合でも、下記操作によってデータ喪失などの問題が生じないかどうかテスト環境で試しておいた方が良い。バージョンや環境の違いによって異なる挙動を示すかもしれないからだ。


以下の手順では、Linux デスクトップ環境 MATE Desktop Environment 1.16.2 において、ファイルマネージャー Caja 1.16.6 を用いている。 

ユーザーホームディレクトリを開き、上部の「表示」メニューを開き、「隠しファイルを表示する」を選択した。


そうすると、「.thunderbird」という隠しフォルダが一覧の中に現れるので開いた。

すると、xxxxxxxdefault のような形式のフォルダが表示されるので、
内部に「ImapMail」というフォルダが存在するフォルダの方を開いた。



Thunderbirdが動作中であれば終了した。

(必ず、最初に述べた 「Thunderbird側で、IMAPサーバーのメールをキャッシュしないように設定」を行っておくこと。)
その後に、さきの「ImapMail」を丸ごと削除した。 

再び、Thunderbirdを起動した。
すると、ThunderbirdはIMAPサーバーからメールをリロードしはじめ、メールの量にも依るが間もなく以前のように一覧できるようになった。



<追伸>

以前、別の手順で、INBOX.mfsというファイルのみ削除する方法を試したことがある。
すると、添付ファイルが開けなくなる不具合が発生してしまった。
ただ、この不具合は、簡単に修復できた。

Thunderbirdにおいて「受信トレイ」の右クリックメニューでプロパティーをクリックし、
開いたフォルダのプロパティーウインドウの中の、「フォルダーを修復」ボタンを押下するだけで回復した。



<参考>
・PDF Attachments are empty
< https://support.mozilla.org/en-US/questions/1189521 > 2021年5月16日


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