RTX1200をRTX1210に置き換える。
その際のコンフィグファイルの移し替え、ファームウェアのアップデートを行った。
いずれも、tftpコマンドを用いた。
使用したマシンは、Linux(CentOS 7)である。
(注意)
RTX1210のシリアル番号が、次のページに載っているものは、ファームウェアのアップデートに注意が必要である。
詳細は次のページを参考にする。
https://network.yamaha.com/support/rtx1210_boot/
□telnetと、tftpをインストールその際のコンフィグファイルの移し替え、ファームウェアのアップデートを行った。
いずれも、tftpコマンドを用いた。
使用したマシンは、Linux(CentOS 7)である。
(注意)
RTX1210のシリアル番号が、次のページに載っているものは、ファームウェアのアップデートに注意が必要である。
詳細は次のページを参考にする。
https://network.yamaha.com/support/rtx1210_boot/
# yum install telnet
# yum install tftp
インストール:$ tftp --help
tftp.x86_64 0:5.2-22.el7
完了しました!
Usage: tftp [-4][-6][-v][-V][-l][-m mode][-w size] [-R port:port] [host [port]] [-c command]
■RTX1200にtftpで接続してコンフィグデータを取得しファイルに保存
○RTX1200が、tftp接続を受け入れるように設定
予め、RTX1200にtelnet接続して、tftp host any コマンドを入力しておく。
○コンフィグデータの取得
接続先は、192.168.1.1 で、
作成するファイルの名前は、rtx1200-192.168.1.1.txt とする。
$ tftp 192.168.1.1 -c get config/PASSWORD rtx1200-192.168.1.1.txt
○エラーのチェック
念の為、転送時のエラーによるテキストの破損がないか確認するため、
もう一度、取得コマンドを発行しコンフィグデータを取得し、別ファイルを生成して、
diffコマンドで比較しておく。
$ tftp 192.168.1.1 -c get config/PASSWORD rtx1200-192.168.1.1-2.txt
$ diff rtx1200-192.168.1.1.txt rtx1200-192.168.1.1-2.txt
6c6上記のように、生成時間だけが異なっているので、おそらくエラーはないと確認できた。
< # Reporting Date: Aug xx xx:02:36 2018
---
> # Reporting Date: Aug xx xx:07:36 2018
○保存したファイルの表示
$ cat rtx1200-192.168.1.1.txt
# RTX1200 Rev.10.01.65 (Tue Oct 13 12:23:48 2015)
# MAC Address :
# Memory 128Mbytes, 3LAN, 1BRI
# main: RTX1200
#
# Reporting Date:
# If you want to clear ALL configuration to default,
# remove `#' of next line.
#clear configuration
#
# System configuration
#
(省略)
# If you want to save configuration to Nonvolatile memory,
# remove `#' of next line.
#save
■tftpであRTX1210にファームウェアを書き込む
○ファームウェアをダウンロード
次のページから、対応するファームウェア(bin)と、md5チェックサム(md5)をダウンロードした。
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/firmware/index.php
これら、binファイルと、md5ファイルは同じディレクトリに置いた。
○ファームウェアのチェックサムを確認
md5ファイルには、対象ファイル名とそのチェックサムについて記述があり、
md5sumコマンドが自動的にそのファイルをチェックする。
$ md5sum -c rtx1210.md5
rtx1210.bin: 完了
○RTX1210が、tftp接続を受け入れるように設定
予め、RTX1210にtelnet接続して、tftp host any コマンドを入力しておく。
RTX1210の初期IPアドレスは、192.168.100.1 である。
更新前のファームウェアのバージョンは、Rev.14.01.16 だった。
$ telnet 192.168.100.1
# show config
# RTX1210 Rev.14.01.16 (Tue Nov 22 19:03:24 2016)# tftp host any
# MAC Address :
# Memory 256Mbytes, 3LAN, 1BRI
# main: RTX1210
# Reporting Date:
ip lan1 address 192.168.100.1/24
dhcp service server
dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent
dhcp scope 1 192.168.100.2-192.168.100.191/24
dashboard accumulate traffic on
# save
○tftpコマンドでチェックサムを確認済みのファームウェアを書き込む。
RTX1210の初期IPアドレスは、192.168.100.1 である。
$ tftp -m binary -v 192.168.100.1 -c put rtx1210.bin exec
Connected to 192.168.100.1 (192.168.100.1), port 69このとき、telnetを192.168.100.1のRTX1210に接続していると、次のようにメッセージが表示される。
putting rtx1210.bin to 192.168.100.1:exec [octet]
>そして、RTX1210は自動的に再起動された。
Update exec file receiving... Testing received file... Writing to Nonvolatile memory... done
Restarting ...
Connection closed by foreign host.
再度、RTX1210にtelnet接続してバージョンを確かめた。
Rev.14.01.32に更新されていることがわかった。
> show environment
RTX1210 BootROM Ver. 1.03
RTX1210 FlashROM Table Ver. 1.00
RTX1210 Rev.14.01.32 (Thu Jul 26 20:21:20 2018)
■tftpコマンドでRTX1210に旧来のコンフィグを書き込む
○コンフィグファイルの修正
書き込むコンフィグファイルは、必要に応じて、clearコマンドを前置しておく。
# If you want to clear ALL configuration to default,
# remove `#' of next line.
#clear configuration
○コンフィグの書き込み
使用したコンフィグファイルは旧来から使用のRTX1200のものである。
これをRTX1210に書き込んだ。
tftpコマンドで書き込みを行った。
PASSWORDは、初期状態のRTX1210では空欄である。(だから、config/ でよい。)
$ tftp -m ascii -v 192.168.100.1 -c put rtx1200-192.168.1.1.txt config/PASSWORD
Connected to 192.168.100.1 (192.168.100.1), port 69
putting rtx1200-192.168.1.1.txt to 192.168.100.1:config/ [netascii]
Sent ***** bytes in 0.0 seconds [18045989 bit/s]
○チェック
新しい設定の入ったRTX1210へtelnet でアクセスして、書き込まれているかチェックした。
念の為、saveコマンドを発行した。
また、上述したように、diffコマンドを使ってコンフィグファイルの差異を比較できるので、
RTX1200でのオリジナルコンフィグファイルと、それをRTX1210に書き込んでからRTX1210から取得できるコンフィグファイルの差異を比較することができる。
これによって、何かエラーなどによって蹴られて受け付けられなかったコマンドも確認できる。
自分の場合は、差異はあったものの、コマンドの存在位置が多少異なっているに過ぎなかった。