用意したもの:
・Windows のインストール用DVDメディア(今回は、Windows 8.1 UPDATE pro 32bit版を用意した。)
・4GB以上のフラッシュメモリ(今回はUSBディスクを使った)
フラッシュメモリは、フォーマットに時間がかかるため、インストーラーが収まる最少の容量のものを使った。
作業手順:
(0)準備
(1)リムーバブルディスクの選択とフォーマット。(注意!フォーマットには時間がとてもかかる。)
(2)USBディスクのブートセクタに起動用のコードを書き込む。
(3)インストーラーDVDの内容をUSBディスクに書き込む。
(0)コマンドプロンプトを管理者権限で起動した。
スタートボタンを押し、「すべてのプログラム」→ 「アクセサリ」を開き、
その中の「コマンドプロンプト」項目上で、右クリックメニューから「管理者として実行(A)」を選ぶ。
コマンドプロンプトウインドウが起動した。
リムーバブルUSBディスクを、USBポートに取り付けた。
(1)次の手順で状況を確認しながら、リムーバブルディスクを選択しフォーマットを行った。
Microsoft Windows [Version 6.1.7601]
Copyright (c) 2009 Microsoft Corporation. All rights reserved.
●diskpartコマンドを起動した。
C:\Windows\system32>diskpart
Microsoft DiskPart バージョン 6.1.7601
Copyright (C) 1999-2008 Microsoft Corporation.
コンピューター: PC NAME
○list volumeコマンドで、ボリューム状態を確認した。
DISKPART> list volume
Volume ### Ltr Label Fs Type Size Status Info
---------- --- ----------- ---- ---------- ------- --------- --------
Volume 0 D DVD-ROM 0 B メディアなし
Volume 1 システムで予約済み NTFS Partition 100 MB 正常 シ
ステム
Volume 2 C NTFS Partition 146 GB 正常 ブート
Volume 3 E ボリューム NTFS Partition 86 GB 正常
Volume 4 F Lexar FAT32 リムーバブル 7646 MB 正常
●list diskで、リムーバブルディスクのディスク番号を確認し、選択した。
(注意!間違えると、ハードディスクの内容を喪失してしまう!)
DISKPART> list disk
ディスク 状態 サイズ 空き ダイナ GPT
### ミック
------------ ------------- ------- ------- --- ---
ディスク 0 オンライン 232 GB 1024 KB
ディスク x オンライン 7648 MB 0 B ( ←これがUSBディスク )
DISKPART> select disk x ( ←実際には、環境に応じて番号を入力する )
ディスク x が選択されました。
○選択したディスクのパーティションの状態を確認した。
DISKPART> list partition
Partition ### Type Size Offset
------------- ------------------ ------- -------
Partition 1 プライマリ 7646 MB 1132 KB
●cleanコマンドを実行した。(既存のパーティションが消えるので注意!)
DISKPART> clean
DiskPart はディスクを正常にクリーンな状態にしました
○パーティションの状態を確認した。
DISKPART> list partition
このディスクには表示するパーティションがありません。
●パーティションを作成した。
(このコマンドの使い方の確認)
DISKPART> create
Microsoft DiskPart バージョン 6.1.7601
PARTITION - パーティションを作成します。
VOLUME - ボリュームを作成します。
VDISK - 仮想ディスク ファイルを作成します。
DISKPART> create partition
Microsoft DiskPart バージョン 6.1.7601
EFI - EFI システム パーティションを作成します。
EXTENDED - 拡張パーティションを作成します。
LOGICAL - 論理ドライブを作成します。
MSR - Microsoft 予約パーティションを作成します
PRIMARY - プライマリ パーティションを作成します。
DISKPART> create partition primary
DiskPart は指定したパーティションの作成に成功しました。
●作成したパーティションを確認し、アクディブにした。
DISKPART> list partition
Partition ### Type Size Offset
------------- ------------------ ------- -------
* Partition 1 プライマリ 7647 MB 1024 KB
DISKPART> active
DiskPart は現在のパーティションをアクティブとしてマークしました。
●パーティションをフォーマットした。
DISKPART> format fs=fat32
30% 完了しました
100% 完了しました
DiskPart は、ボリュームのフォーマットを完了しました。
●ドライブレターを割り当てた
(システムに認識されて、内容表示のためのウインドウが開ける)
DISKPART> assign
DiskPart はドライブ文字またはマウント ポイントを正常に割り当てました。
○システムのディスク状態を確認した。
Gドライブとして認識されていることがわかった。
DISKPART> list disk
ディスク 状態 サイズ 空き ダイナ GPT
### ミック
------------ ------------- ------- ------- --- ---
ディスク 0 オンライン 232 GB 1024 KB
* ディスク 1 オンライン 7648 MB 0 B
DISKPART> list volume
Volume ### Ltr Label Fs Type Size Status Info
---------- --- ----------- ---- ---------- ------- --------- --------
Volume 0 D DVD-ROM 0 B メディアなし
Volume 1 システムで予約済み NTFS Partition 100 MB 正常 シ
ステム
Volume 2 C NTFS Partition 146 GB 正常 ブート
Volume 3 E ボリューム NTFS Partition 86 GB 正常
* Volume 4 G FAT32 リムーバブル 7647 MB 正常
DISKPART>
●CTRL + Cで、diskpartコマンドを終了した。
(2)USBディスクのブートセクタに起動用のコードを書き込んだ。
DVDドライブ(dドライブ)にWindows 8.1のインストーラーDVDをセットした後、DVDドライブに切り替えた。
C:\>d:さらに、bootフォルダへカレントディレクトリを切り替えた。
D:\>cd boot
専用コマンドでUSBドライブにブートコードの書き込みを行った。
(例では、GドライブがUSBディスクに割り当てられているので、注意。)
D:\>bootsect.exe /nt60 g:
Target volumes will be updated with BOOTMGR compatible bootcode.
G: (\\?\Volume{12345678-1234-1234-1234-123456789abc})
Successfully updated FAT32 filesystem bootcode.
Bootcode was successfully updated on all targeted volumes.
(3)インストーラーDVDの内容をUSBディスクに書き込んだ。
(この例では、Windows 8.1 DVDディスクはDドライブ、書き込み先のUSBディスクはGドライブになっているので注意!)
D:\>robocopy d: g: /E
-------------------------------------------------------------------------------
ROBOCOPY :: Windows の堅牢性の高いファイル コピー
-------------------------------------------------------------------------------
開始: Tue May 19 00:00:00 2015
コピー元 = D:\
コピー先 = G:\
ファイル: *.*
オプション: *.* /S /E /COPY:DAT /R:1000000 /W:30
------------------------------------------------------------------------------
------------------------------------------------------------------------------
(表示省略)
以上で、Windows 8.1 インストール用のUSBディスクが完成した。
これを使ってインストーラーを起動するには、ターゲットPCのBIOS設定において、
USBポートから起動できるように変更を要する場合がある。